Pathological love
山川くんは喋りながらもどんどんと気持ちいいポイントを突いてくる。
私は骨抜き状態で彼になすがままだった。
「あぁ~………そこ気持ちいい、もっと強くしてもいいよ。んん……あぁ。」
「OK。じゃあ、少し強くするね。」
「んん………あぁ~…いいそこ!!」
「ククッ………水川さん。何か僕、あなたにエッチな事してるみたいですね?てゆうか、気持ちいいとそんな声出しちゃうんだ?」
山川くんの言葉に驚いて閉じていた目を開けると、目の前いっぱいに王子スマイルがあった。
少し意地悪そうな微笑に見えるのは、私の考え過ぎだろうか。
「わっ、私はただ普通にマッサージして貰ってただけでしょ?!」
「あっ!顔が赤くなりましたよ?可愛いですね。」
「私をからかって遊ばないでよ!」
「あはっ!すいません!!でも、マッサージはいいですよ?スキンシップもとれるし、相手を癒す効果もありますから。」
「確かにそうね………。」
マッサージをするとしても、私の方が連理にしてあげるわけだから、恥ずかしい事にはならなそうだし………いいかも知れない。
「秋山さんのエッチな声も聞けちゃうかも?あぁ…でも、毎日聞いてるか?」
「山川くんっ!!」
私の反論も軽く受け流して資料を持つと、彼は残りのコーヒーをグッと飲み干した。
「水川さん…色ボケもいいですけど、白精堂の件、宜しくお願いしますね。社長の娘さんも、今回の化粧品のモニターとして参加するそうなので、ガッチリ掴んどいてくださいよ?」