強引上司と過保護な社内恋愛!?
「彼女は優秀な人間ですから。そこに男女は関係ありません」

桧山さんは堂々と言ってのける。

ルーク大使は桧山さんの答えを聞いて二コリと笑う。

「日本の社会はまだ男性と女性には差があると思うのです。特に建設会社では女性の活躍する姿は殆どみない」

「私のボスは女性です。男性と女性の格差はまだまだ残っていますが、我が社は改善しようと努力しています」

「Your company is a very progressive approach among Japanese General Contractor(御社は日本の建設業界の中では先進的な取り組みをされているのですね)」

「exactly(まさにその通りです)」

ニコラスの台詞を桧山さんは力強く肯定すると、自信に満ちた笑みを浮かべた。

その端正な横顔をマジマジと見つめる。

凄い…。凄い人だ。

微塵の後ろめたさもなくこんな誠実そうな顔で、大ウソをつけるなんて。

「イズミ、今度ニューイヤーレセプションがあるので、是非来てください」

「あの、えーと…」私はチラリと桧山さんに視線を向ける。

「招待いただけるのなら是非!」

すかさずカットインしてくる。
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