強引上司と過保護な社内恋愛!?
「話しは以上。桧山、立岩地所の担当者のスケジュール抑えておいて。年明けだから早めに」

キビキビ指示を出しながら、松井課長は席を立つ。

桧山さんは、りょーかいすー、と間延びした返事をする。

「泉ちゃんも宜しく」と言って私の肩を軽く叩くと、次の打ち合わせへと行ってしまった。

気が重くなってため息を吐きながら、ノロノロ重い腰をあげる。

「パーティーだな!ミスパーフェクト!」

お気楽に言ってのける桧山さんをジロリと睨みつける。

無言のまま立ち去ろうとすると、袖をクイクイ引っ張られた。

私が振り向くと桧山さんはニッコリ天使の笑みを浮かべる。

「前祝いに飲みいく?」

私の顔を黒目がちな目でじっと見つめる。

まさか…先日の続きのお誘いか。

加奈ちゃんに教えてもらった鬼畜の桧山掟三ヶ条が脳裏を過る。

酒の肴になるのはごめんだわ。

「今晩は相棒見るので帰ります」

私は素気無くお断りさせていただく。

「…俺はドラマ以下?」

桧山さんは信じられない、と言ったように目を大きく見開く。

「なんだよ!久々に会ったのに冷たい女だな!」

桧山さんはブツクサ文句を言っていたけど聞こえないフリをした。
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