強引上司と過保護な社内恋愛!?
「どうした?」

しかし、バッチリ見られたようだ。

桧山さんの顔がみるみる強張っていく。

「な、何でもありません」

もう私に構わないでくれ、と心の中で懇願する。

ちょっかい出されると余計に酷い目にあうから。

しかし桧山さんは私の腕を掴み、無言のまま引っ張って行く

「あの!本当に何でもないので離してください」

しかし、桧山さんは無視。

引きづられるようにして後をついて行く。

途中、トイレから出て来た石川さん達とすれ違う。

今にも噛みつきそうな顔で私を睨み付けていた。

ああ…終わった。

そのまま空いているフロア会議室に連れ込まれる。

ドアを閉めた瞬間、桧山さんは私の肩を掴んで向き直す。

「どうした?誰かに何か言われたか?」

丸い目が心配そうに私の顔を覗き込む。

何だかその目を見ていると気が緩んでしまい、目に涙が浮かんでくる。

「佐々木さんか?小日向さんか?」

私は無言のまま首を横に振る。

「違いますって。ちょっと、女子同士の諍いで色々あっただけです」

「まさか…!」

桧山さんは顔を青くする。

私の鼓動が大きく跳ねた。
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