強引上司と過保護な社内恋愛!?
「ニッシーか?」

何でそうなるんだ。

思わずズッコケそうになる。

しかし、桧山さんの目は真剣そのもの。

加奈ちゃんには本気で怯えているらしい。

「加奈ちゃんが意地悪な事をする訳ないじゃないですか」

「それならいいけど」

桧山さんはホッとして表情を緩める。

「つまらないイザコザです。だから本当に大丈夫」

そうか…なんて言いつつも、桧山さんはイマイチ納得してない様子。

「何かあったら言えよ。つまらないイザコザでもいいからさ」

本気で私の事を心配してくれているみたいでちょっと嬉しい。

自分がこんな風に思うなんて意外だ。

「その…ありがとうございます」

「うん」

桧山さんは目元を綻ばせてと私の頭をくしゃっと撫でた。

そのまま互いに見つめ合う。

どうしよう。

猛烈に桧山さんに触れたくなった。

その広い胸に顔を埋め、腰にぎゅっとしがみつきたい。

あの日の夜みたいに。

恐る恐るコートの裾に右手を伸ばしそっと握る。

その間も桧山さんのブラウンの瞳から目が離せない。

このまま寄り添ったら桧山さんはどうするかな。
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