強引上司と過保護な社内恋愛!?
「桧山もひさしぶりだね。今日は来てくれて嬉しいよ」

ニコラスはムッとした素振りも見せずに、桧山さんと握手をすると二コリと微笑んだ。

松井課長と立岩地所のメンバーを紹介しながら、桧山さんとニコラスは親密そうに話し始める。

「あとでルークから色々説明をさせていただくと思うので、みなさんレセプションをenjoyしてくださいね」

ニコラスはパチりとウィンクする。

「イズミもまた後でね」

私の手をキュッと握ると、ニコラスは他のゲストへの挨拶へと向かう。

本日のホストなので色々忙しいのだろう。

「とりあえず何か飲み物でもいただきましょうか」

松井課長の提案で私達はレセプションのメイン会場へと向かう。

大使館パーティーということもあり、ゲストも国際色豊かだ。

大きな窓からは先ほど歩いて来た広々とした庭園を望むことが出来る。

きっと昼間は緑が綺麗に違いない。

本日は立食形式となっているようでフロアの四方にケータリングされた様々な種類のお料理やお酒がズラリと並べられている。

一先ず、立岩地所のメンバーと私達はシャンパンで乾杯した。

桧山さんや松井さんは以前から面識があるようで打ちとけた雰囲気だ。

私の中で会話に入れない気まずさよりも、自分が話さなくてもいい、という気楽さの方が大差で勝っているのでニコニコしながら聞き役に徹する。
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