強引上司と過保護な社内恋愛!?
「だけどそれって裏を返せば自分からは何もしていないって事じゃない?行動を起こさないと失敗もしないでしょ」

悔しいけど反論出来ない。

…だってその通りだから。

私はムッツリ黙り込んだままズルズルと担々麺を啜る。

言われた仕事は完璧にこなして来た。

だけど古巣を追い出された。

素敵な男性が現れて、今の場所から連れ出してくれる事を待っていた。

だけど誰も私に手を差し伸べてくれなかった。

そして宙ぶらりんのまま、今に至る。

「今みたいに悶々と想いあぐねいて心配しているくらいなら、いっそ様子を見に行ってキモがられた方がいいじゃない」

キモがられるのはちょっと嫌かも…

そこで私はハッとする。

「確かにキモがられたらキモがられたで、桧山さんにキレイさっぱり嫌われて、女子の虐めに遭わなくて済むかもね…!」

其れは其れで悪くない。

「その考え、ネガティブだかポジティブだか解らないわ」

真奈はぎゅっと眉間に皺を寄せる。

こうなった正々堂々とキモがられよう!

私は激辛担々麺を勢いよく啜ると、再びむせた。
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