強引上司と過保護な社内恋愛!?
例えるなら冬の寒い日でも庭をコロコロ走り回る可愛い柴犬と、暖かな室内の窓辺からじっとその姿を見つめる綺麗な黒猫、という感じ。
もちろん柴犬が桧山さんね。
そして肇さんは何処となく色っぽい。
何なんだろう…こんなにきちんとした印象を与えながらも、そこはかとなく漂うこのエロス…。
同じ親から生まれて同じ環境で育ったのに纏う空気がこんなにも違うなんて生命の神秘だ。
「お前のような品のない顔と一緒にするな。どの要素をとっても俺の方が優れている」
…だけど、自信過剰なところはそっくり。
むしろ口の悪さは兄だけあって上をいくかも。
「端から見れば、自分たちが思ってるほどは変わらないですよ」
肇さんの眉がピクリと痙攣する。
「暁、部下の躾がなってないようだな」
そして偉そうな物言いはおっかない父親ソックリ。
「俺は自主性を重んじる主義なんだ」
桧山さんはニコリと魅惑的な笑みを浮かべ、私の髪を指先でそっと梳く。
私もつられてデレっと頬を緩ませた。
肇さんは鼻白んだ顔でその様子を眺めている。
「で、何しに来たんだ?お兄さま」
桧山さんは一転し、肇さんに警戒の視線を向ける。
もちろん柴犬が桧山さんね。
そして肇さんは何処となく色っぽい。
何なんだろう…こんなにきちんとした印象を与えながらも、そこはかとなく漂うこのエロス…。
同じ親から生まれて同じ環境で育ったのに纏う空気がこんなにも違うなんて生命の神秘だ。
「お前のような品のない顔と一緒にするな。どの要素をとっても俺の方が優れている」
…だけど、自信過剰なところはそっくり。
むしろ口の悪さは兄だけあって上をいくかも。
「端から見れば、自分たちが思ってるほどは変わらないですよ」
肇さんの眉がピクリと痙攣する。
「暁、部下の躾がなってないようだな」
そして偉そうな物言いはおっかない父親ソックリ。
「俺は自主性を重んじる主義なんだ」
桧山さんはニコリと魅惑的な笑みを浮かべ、私の髪を指先でそっと梳く。
私もつられてデレっと頬を緩ませた。
肇さんは鼻白んだ顔でその様子を眺めている。
「で、何しに来たんだ?お兄さま」
桧山さんは一転し、肇さんに警戒の視線を向ける。