強引上司と過保護な社内恋愛!?
「お疲れ様です」

私は踵を返し駅へと向かう。

後ろを振り返る勇気なんて、ない。

それ以上、桧山さんが後から着いて来ることはなかった。

なんで…何であんな言い方しか出来なかったのかな。

歩いているとジワジワと後悔が湧き上がって来る。

佐々木さんみたいに「行かないで」って縋ればよかったかな。

いや、アレを私がやったらファニーな感じに仕上がらない。

きっと、重い感じになっちゃって桧山さんも本気で怯えるだろう。

『頑張ってください』

その一言を笑顔で言えたら良かったのに。

それを動揺してたとは言えあんな卑屈な言い方しちゃって、私はどれだけ狭量なんだ。
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