強引上司と過保護な社内恋愛!?
「まさかインドネシアに行っちゃう噂の上司?」

「お前には関係ないだろ」

桧山さんは無表情のまま言う。

ああ…きっとものすっごく怒っている。

どうしよう。

「関係ないのは上司の方ですよね」

「は?」

桧山さんは思いっきり眉間に皺を寄せて聞き返す。

腹黒男子はさらに挑発する。

「話は全て聞きました。泉さんショックを受けて泣いてましたよ。自分には何も話してくれなかったって」

「泣いてねーしっ!」

一度たりともな!

思わずムキになって否定する。

「だから今から話しをする。悪いけど帰ってくれる?」

「いやです」

佑樹くんは無邪気な笑み浮かべたままキッパリ拒絶する。

「今更何を話すんですか?好きだった、とか言うつもりですか?連れてく覚悟もないくせに」

佑樹くんは唇の端を上げて失笑する。

ブチ…と血管の切れる音が聞こえた気がする。

桧山さんは遂に佑樹くんの襟首を掴んだ。

「桧山さんは自分のやりたい事をやればいいじゃないですか。何かを得るために何かを犠牲するのは仕方のない事だ」

「やめてください!」

慌てて二人の間に割って入る。

「佑樹くん!ふざけるのもいい加減にしなさい!」

私は目を吊りあげて佑樹くんを怒鳴りつける。
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