強引上司と過保護な社内恋愛!?
「うん、バッチリだね」

建設現場に行くと言う事で、ヒールの靴は却下された。

リックがどこからともなく持ってきたきったないスニーカーを無理矢理履かされる。

あれ…安全靴とか長靴じゃなくて大丈夫なのかな。

渡された白いヘルメットをかぶっていざ建設現場へと向かう。

「シャンバラ・バリは90ヘクタールもの広大な敷地に建設されているんだ」

リックの説明を聞きながら、更地を歩いていくと生い茂った木々の間から青い海が広がった。

「わぁ…!」

思わず歓声を上げる。

「クリフの上に建てられるから眺望は抜群だろ?」

リックは唇の端を上げて笑う。

「宿泊施設とスパ、15のレストランとバーにゴルフ場、フィットネスジムにプール、そしてミーティングルームなどあらゆる施設を兼ね備えた統合リゾート施設になる計画だ」

「夢のような施設ですね」

「中国、日本をはじめとしたアジア各国の観光客を取り込もうと、我が社でもかなり力を入れて進めているプロジェクトなんだ」

私がホウ、と溜息をつくとリックは得意気に笑う。

桧山さんはインドネシアで本当にデッカイものを作っているらしい。
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