強引上司と過保護な社内恋愛!?
そのまま海沿いの通路を歩いて行くと作りかけのコテージらしき建物がいくつも並んでいる。

「宿泊用のコテージだ。ハネムーナーやファミリー向けだね。窓は西側を向いているからサンセットは絶景だよ」

いいなぁ…それ。

私も新婚旅行でこんなところに来る事が出来るのかな…。

「タノカメさんもよかったら新婚旅行でシャンバラ・バリに宿泊してください」

正直今の状況では新婚旅行どころか結婚出来るかも微妙だ。

「その前に結婚相手を探さないといけません」

私は苦笑いを浮かべる。

「ええ!タノカメさんのような美しい女性だったら口説く男はいくらでもいるでしょう!」

リックは西洋人らしいオーバーリアクションで驚く。

「そんなことありませんよ」

私は東洋人らしく謙遜する。

「それなら今晩一緒にディナーでもいかがですか?明日でもいい!」

仕事中に女性を口説くとはな。

なかなかリックもいい根性をしている。

「いいえ、やめておきます」

私は素気無くお断りする。

「美味しいイタリアンがあるんですよーきっとタノカメさんも気に入ると思います!考えておいてくださいよ!」

リックは陽気にhahaha!と笑う。

私達はコテージのエリアから、更に奥へと進んでいく。

そこはまだなにも建てられておらず、ショベルカー二台が整地をしていた。
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