強引上司と過保護な社内恋愛!?
「ここには大小様々なミーティングルームや宴会場が作られる予定なんだ」

「リゾート地で会議ですか?」

私が眉根を寄せて尋ねると、「仕事と遊びを両立させるためにね」と言って、リックは笑いながら頷く。

「ボールルームのデザインは日本の建築事務所で、施工は美嶋建設だよ」

こんな遠く離れた土地で我が社の建設技術が活かされているなんて思わずジンとしてしまう。

「おいっ!What are you doing?!(なにやってんだよ)」

聞き覚えのある声が聞こえて来た。

私は思わず立ち止まって振り向く。

「これで慣らしたつもりかよ?!ボッコボコだろ!どこに目ぇつけてんだ!」

男性がショベルカーの運転手を怒鳴りつけている。

「こっちは言われた通りにやってる!」

運転手は負けじと言い返す。

「言われた通りにやったらこんな風になる訳ねぇだろ!」

「そっちの指示が悪い!!俺は言われた通りにやってる!」

何かよく解らないが喧嘩しているみたいだ。

私がビックリして目を見張っていると「いつもの事だよ」と言ってリックは肩を竦める。

「ヒヤマは日本人のくせにラフで困っちゃうよ。彼もミシマの職員なんだけどタノカメさん知ってる?」

「…知ってます」

充分過ぎるほど。

え?と目を見開いてリックは聞き返す。
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