強引上司と過保護な社内恋愛!?
「しゅっぱつよー!タモカメさん!」

桧山さんとリックに見送られて、私はベベックのポンコツ車に渋々乗り込む。

バリエステに行きたいことは事前に伝えてある。

「いいとこあるよー!私のトモダチの店」

ベベックの知り合いかぁ…

胸に一抹の不安が過る。

しかし今からWi-Fiスポットを探してGoogleでスパを検索するのも億劫だ。

ここは一つベベックにお任せすることにした。

スパはスミニャックというお洒落なブティックやカフェが並ぶ地区の一角にある。

途中で寄ったお土産屋さんで、裾に刺繍の入ったホールターネックのマキシ丈ワンピースとサンダルを購入した。

胸元が開いているのが気になるところではあるけど、色もシックなネイビーなのでアラサーの私でもそんなに抵抗なく着る事が出来そう。

「ビューティホーね!タノカメさぁん!すっごくステキよぉ!」

ベベックにベタ褒めされて、すっかり気をよくした私は、ブレスレットとピアスまで購入してしまった。

スーツとヒールは些か南の島には似つかわしくなかったので、早速買ったワンピースとサンダルに着替えてエステへと向かう。
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