強引上司と過保護な社内恋愛!?
桧山さんに手を引かれ、水路に囲まれた真っ白な通路を通り、階段を登って行く。

着いた先はレストランではなく、一棟のコテージだった。

「ここがレストランですか?」

私の問いに桧山さんは吹き出す。

「ここは俺達が泊る部屋だよ」

「は?」

私が聞き返すと桧山さんは木戸を空けて私を中に招き入れる。

白い敷石のエントランスの先には大きなデイベッドが置かれたバレになっていた。

コテージの敷地内は青々とした芝生が引きつめられていて、その一角にはプライベートプールなんかもある。

「斬新な造りですね。屋外に泊るのでしょうか」

キョロキョロ辺りを見渡す。

「部屋はこっち」

ガラスの扉を開けてコテージの中に脚を踏み入れる。

ホテルのテーマカラーになっている白を基調とした部屋は、天井が高く解放感がある。

キングサイズのベッドと、窓辺に長いソファーが置かれたシンプルだけどモダンなインテリアだ。

「あの…ここは?」

よく状況が飲み込めず、アライグマフェイスで尋ねる。

「前から泊ってみたかったんだ。なかなかいいだろ」

桧山さんはドサリとベッドに腰を下ろし満足気な表情で辺りを見渡す。

いいだろ…って。
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