強引上司と過保護な社内恋愛!?
「おい!桧山!気合が足りてないんじゃねえかぁぁ?!」

大隈部長の怒号が飛ぶ。

「えええ?」

桧山さんは嫌そうに思いっきり眉間に皺を寄せた。

「そーだ!気合が足りてねえから女子に負けたんだ!」

大隈部長の取り巻きであるおじさま達も一斉にガヤって来た。

会場内が松井コールが起こる。

な…何が始まるんだろう。

またもや私は不安に駆られる。

「元気があればー、何でも出来る!」

突然、松井さんが大声を張り上げた。

ええ…何で猪木…?

桧山さんは渋々松井さんの方へ向き直す。

「元気ですかーっ?!」

そのまま松井さんは桧山さんの横っ面を張り倒した。

小さな顔を両手で抱え混み、桧山さんが畳にごろりと倒れ込むと、歓声があがり会場内のボルテージが一気に高まった。

ざ、ざ、ザマーミロ!

「きゃははははは!」

私は思わず声をあげて笑う。

人が痛がる姿を見て大笑いするような嗜虐性が自分にあるとは意外な発見だった。
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