ここから
ホールは、まるで戦場だった。

しんあ「これ、どこのテーブル?」


清水「5番です。」


しんあ「了解」

5番テーブルの女の子たちは、高校の制服を来ていた。どこか、緊張していた。
始めて来た子達だろう。


しんあ「お待たせいたしました。卵とろとろオムライスです。」


淡々と仕事をこなす。店長曰く、それが一番カッコイイらしい。

私は、ただただ仕事をこなし、たまに笑顔を見せる。そして、女の子達に尽せばいい。
私にとって、これ以上の至福の時は無かった。楽しく過ごしていればお金が貯まるのだから。

そして、すぐに閉店時間だ。

さぁ、榊原先輩に何て話そうか。

凛「しんあ。」


しんあ「はい。榊原先輩。……ちゃんと全部話しますね。」


凛「ええ。」


しんあ「俺貧乏なのは、知ってるよな。俺ん家さ、父親が、一番下の弟が生まれてすぐに、事故で死んじまってよ。弟2人と妹と母さんで暮らしてるんだけどさ、俺が家計支えなきゃいけねぇと思って、仕事を探してたら、ここのフットマンのバイトの条件って結構いいだろ?だから、ダメ元で面接受けたんだよ。頼みますって馬鹿みたいに頭下げてさ。そしたら、店長が雇ってくれるって言ってくれてさ。だから、俺、ここで働いてんの。……この事は、誰にも言わないでくれ頼む。」
結構、早口で言ったが榊原先輩には分かったようで?


凛「いいわ。その代わり、私のこと名前で呼びなさい。」


しんあ「それだけでいいのか?」

意外と物分りのイイヤツ?


凛「ええ。」


しんあ「凛。」


凛「約束。絶対に言わないわ。」

しんあ「ありがとう。」

良かった。

しんあ「じゃあ、お先に失礼します」


凛「はーい」


外には龍夜達が待っている。


悠「あっしんちゃん。」


しんあ「」
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