ねぇ、松風くん。
私が泣き止むまで、待っていてくれた松風くんは、女の子に泣かれる事に慣れていないみたい。
泣きじゃくる私の隣で、何をしていいか分からずオロオロする松風くんに、泣いていたはずの私をは思わず笑ってしまった。
「松風くん、大丈夫?私、やっぱりもう1つ持つよ!」
「……平気。」
少し先を歩く松風くんの手には買い物袋が左右2つずつ。
1番軽そうなやつを持ってくれればいいからと、私の右手には1番軽いであろう買い物袋が1つ。
いくら男の子でも、牛乳パックやらバターやらが大量に入った袋を4つも持って歩くのは大変なはず。
「……ごめんね、勝手に買い出し引き受けたりして。」
「どうせ、俺も姉ちゃんには勝てなかったと思う。」
申し訳なさそうに呟く私の声に、松風くんは珍しく意地悪な笑顔をくれた。