ねぇ、松風くん。


そんな松風くんに、今なら聞けそうな気がした私は


「……なんで、怒ってたの?」


気になっていたけど、どうしても聞けなかった質問を素直にぶつけた。


吉とでるか凶とでるかは、分からないけれど、松風くんが初めて私に対して怒りの感情をぶつけてくれた今回。

これだってひょっとしたら大きな進歩なんじゃないかなって…思えるようになった。


「……自分でも良く分かんない。」


「何それ。じゃあ、私って何となく無視されてたの?」


松風くんの口から出たのはハッキリとした答えではなく、私は頬を膨らませて不貞腐れたフリをした。


「……でも、」


そこまで言って、松風くんには振り返ると持っていた買い物袋を一旦 その場に置いた。


< 227 / 284 >

この作品をシェア

pagetop