月、満ちる夜に
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大学病院で精密検査を終えた頃には、すっかり陽が傾いていた。
待ち時間には特に話すこともなくて無言で待たされていたにも関わらず、伊達君は律儀にも検査が終わるまで一緒にいてくれた。
「すっかり遅くなっちゃったね」
「そうだな」
言って伊達君は空を見上げる。
街灯が点灯し始める時間。
ポツンポツンと一定間隔で灯りが点っていく。
「……でも、俺の知っている夜はもっと暗かった」
「え?」
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