without you
一旦立ち止まった私は、右側をゆっくり見渡した。
・・・誰もいない。
電柱の影に立って待ち伏せしてるような不審者も、車の中で見張ってる人もいない。
左・・・あれは、久遠社長の車(レクサス)!

私は、社長の車を追いかけながら、ポケットを探ってスマホを取り出した。
当たり前のことだけど、私がいくら急いで走っても、車のスピードには追いつけない!
このままだと車を見失ってしまう。
私だって、ずっと全力疾走できない・・・!
どうか・・・どうか社長がスマホを切ってませんように・・・。

出て、社長。
お願いだから・・・!

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