without you
『許さないよ、みかちゃん・・・』
「・・・・っ!」

・・・夢。
そうよ。あれは声だけだった・・・いや。
手が、私の方に伸びてきていた・・・。

「あみか」
「あ・・・ごめんなさい。起こしちゃった・・」
「いい。気にすんな」と純世さんは言うと、背後から私を抱きしめて。
デキる限りピッタリとくっついてくれた。

おかげで、私の背中は汗が出そうなくらい、すごく熱い。

「ナイトメアか」
「・・ぅん。ホントにごめんなさい」
「だからいいって。水でも飲むか?」
「ううん、いらない・・・。やっぱり私、自分ちに帰ってひとりで寝た方がいいと思う。あなたにも迷惑かけたくないし」
「あぁ?」と純世さんは不服な声を上げると、私の上にガバッと乗った。

もちろん、優しく。
でもその動きには、勢いがあった。
私は驚きを隠そうともせずに、上にいる純世さんを見た。

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