魂‐soul‐
湊が口を曲げたとき、前方を歩く朔馬の姿が消えた。

いや、正確には落ちた。

赤い床がパックリと口を開いている。
 
「うわあぁぁ!!」
 
突然起こった出来事に三人は目を瞬く間も無かった。

急いで駆け寄ったときには既に朔馬の姿は闇の中に飲み込まれていた。
 
「朔馬!!」
 
湊が呼び掛けても、返事は返って来ない。

呆然と立ち竦むと床がバタンと閉じた。
 
「おい!!」
 
武流が床を叩くが、全く開く気配を見せない。
 
「どうすんねん?」
 
「雅先輩…どう思います?」
 
このメンバーで一番頼りになるのは雅だ。

二人は縋る目で雅を見つめた。
 
「とりあえず先に進もっか」
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