魔女に恋した王獣




 場所が悪いってのもあるけど、隣の部屋が気になって仕方がない



 今頃二人でぐっすり寝てるんだろうな




 ゆっくりと口元に垂れてくる涙に気がつかないふりをして、瞼を強く閉じる



 その時、静に扉が開く音がした


 そして、静に近づいてくる足音




 フワッと甘い香りに包まれ、肩に何かかけられたんだと気づく



 その足音もだんだん遠ざかっていって、部屋から出た





  
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