ゼロの相棒《番外編》
カトレアが、首を傾げて俺を見る。
あの日。
言おうとしたこと。
……今こそ、伝えるんだ。
俺は、カトレアの手を握ったまま
はっ、と息を吐いて、言った。
「……カトレア。
ずっと……ずっと言おうと決めてたんだ。」
どきん、と心臓が鳴る。
カトレアは、俺をまっすぐ見つめた。
「なんて言おうか、考えてたんだけど…
さっき転んで全部忘れたから、単刀直入に言うな。
───俺、カトレアのこと、好きだ。」
その時、カチカチと時を刻んでいた時計が、ぴたり、と止まったような気がした。
そして、俺とカトレアの間にあった“六年”が、すっ、と溶けて消えたように思えたんだ。
俺の告白に、カトレアは、目をぱちぱちさせて、こっちを見る。
俺は、そんな彼女を見て、にっ!と笑った。
「………やっと、言えた。」
その瞬間、カトレアの瞳から、ぼろぼろ涙が溢れた。
………!
…え?
え?!な…何でだ?!
そんなに嫌だったか?!