お嬢様の秘密III
「で私は警部補まで出世して、やめてモデルに。で双子生んで莉依紗たちを。そういえば莉依紗たちに兄がいることを教えたのは20歳の時だったわね。」


よくそんなに隠し通せたな。


「で私たちのことは置いておいて。誠一郎、パーティーの件話すんじゃないの?」


雪穂様が会長を名前呼びすると、改めてすごい人だとわかる。


「だった。お前の母親は’秋本様’と送ってきたから、わが家からはユリに行かそうかと思うてな。開催される時期には莉依紗は子どもを産んだばかりで大変だろうし何より....。」


「俺が許すはずがないだろうが。ただユリに第一執事である玲央をつけることができないから困っていてな。招待客が誰かくらいはせめて直接聞こうかと急きょ呼んだわけだ。」


なるほど...。


じゃあ今日の午前中、北原と資料をまとめておいて正解だったというわけか。


「今資料を取りに行かせます。秘書兼執事が持っていますので。」


「いや、それにはおよばんよ。」


えっ....?


扉が開く方には.....北原。


「お前....!どうやって入ったんだ!?」


さっきまで屋敷にいたじゃないか。


「ふぅ.....玲央の言う通りお前は調べる力が足りんな。北原の母は五大公家でも秋本家派の関倉家の娘。つまり高澤家に仕えていてもふたを返せば秋本家の味方だってことだ。」


秋本会長があきれたように言った。


そうなのか....。


本当に調べていない....。
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