ただ、キミのことを好きでいたいだけ。




男は深呼吸をして、私の目を捉えてこういった。






「漣………!俺と付き合って…!!」




ぽかんとする私を、ヤツは何を思ったか勢いよく抱きしめた。



「ななな何してっ……!」




このときやっと、私の頭は機能した。

というより、本能がはたらいた。




………コイツは、敵だ。



「無礼者ぉぉ!」



そう叫びながら、私はヤツ______



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