怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】
「マコ、課長と同じ部屋で大丈夫?」
「全然平気。あたしたち今、性別持ってないから」
自分の知ってる課長がマコといる課長だとはとても思えない。
それでも、何だかんだ言って仲が悪いわけじゃない。
性別を持ってないという事を何だか納得してしまう2人の関係。
そして話しは当然今夜起こるべくして起こる話題。
「決心はついてるんだよね?」
「あ?うん。部屋入ってあぁって思った」
「質問なら今のうち」
質問と言われたところで美祈は何をどう聞けばいいのかもわからない。
「痛いよね?」
「最初はね…そりゃもう何でこんな事がいいわけ?って思った」
怖がる顔をしてしまうのも当然だけど痛くないとは、言えないマコ。
でも自分のスキな人と結ばれるっていうのもステキな事。
みんなそう思っているから我慢できるって事を伝えたい。
「もじゃ男に任せておけば平気よ」
「う…うん」
怖がらせないようにあれこれ話したけれど
そんなに心配ならあたしと座敷王子が傍でアドバイスするっていう方法もあると提案したらもじゃ男に任せるって。
そうなのよ。それが一番なのよ。
「瑛太さんなら、美祈をすっごい大事に愛してくれると思うよ」
言われた瞬間全身真っ赤。
「深く考えても仕方ないってこと」
「だよね?」
「あっちに露天あるよ。行ってみよ」
「うん」
考え過ぎないようにその話は終わりとばかりに露天へ誘う。