怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】
中庭に出て浴衣姿をスマホでパチリ
「綺麗に撮ってくれてありがとう」
「ねぇもじゃ男…あたしも撮って」
美祈の写真は全身とハーフアップにアップの3枚。
「座敷王子の撮ったのこれだよ。ダメダメ」
笑いながら瑛太がマコの写真も撮影。
「俺、あいつに褒められた試しがねぇ」
そんな柊哉の呟きに瑛太は全身を震わせ
「柊ちゃんをそこまでに扱う女は他にいねぇな」
瑛太は笑いが止まらないようだった。
部屋に戻ると瑛太と美祈はビールで乾杯。
「お誕生日のお祝いしてない」
「戻ってしてやれ」
心臓の音がドキドキと大きくなるのも仕方ない。
「ここ」と指をさされれば素直に瑛太の胡坐の中に座り
ちょっとは慣れてきたキスもまた緊張を思い出すほど。
「抱いていいか?」
耳元で聞こえる瑛太の声に黙ってコクッと頷く美祈。
そのままベッドまで抱き上げて歩く瑛太に
「こんな風に抱き上げられて…夢みたい」
そっとベッドに降ろすと
「俺も夢みたい。愛してる美祈」
初めて名前を呼ばれただけで身体の中までキュンッとして
唇を重ねる瑛太の身体に腕をまわした。