怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】
柊哉の運転でコタを家の前で降ろすと
「またね」
「おぅまたな」
「お疲れさまでした」
「お疲れさん」
小さな挨拶がわりのクラクションのあと車はまた都内の道を静かに走り出す。
何も変わらないかのように、いや何も変えないかのように
お互い少しだけ気を使っているのかもしれない。
「そういやお前をどこで降ろせばいいんだよ」
「あ…そうか」
「寄ってくか?」
「どうせなら引っ越してきてあげようか?」
「断る!」
ほらね。
何も変わらない。
だけど心の中は少しだけ小さな変化。
まだまだあまりに小さくて花が咲くのは
もっとずっとずっと先のお話―――。
~fin
大人のラブコメお楽しみいただけたでしょうか。
美祈と瑛太の初々しい恋と
マコと柊哉という一味違った組み合わせでの物語。
4人の視点で思いを綴りました。
それぞれの関係をバランスよく保ちながら
遊び心のある大人の男の魅力をみせつけたい…
そう思いながら書いていましたが、ちょっと力不足でしたね。
今回もクスッと笑っていただければOKです。
拙いお話に最後までお付き合いいただき
有難うございました。
イケメンは最高のごちそうです^^
そしてどうしても逞しい女を書いてしまう私でした(笑)
everose

