怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】


「性格が悪いとか、キツイだとか何かありゃ納得すんのよ。だけど美祈は違う。ほんとにいい子なんだよ。妬み以外の何でもなかったよ」


興奮気味なマコの後から


「みんながみんな噂通りと思ってたわけじゃないんだけど、自分に飛び火するのが嫌だったんだよね」


コタはきっと仲裁に一生懸命だったんだろうと思える言葉。


「お前ら、良くやったな」


瑛太からの労うような言葉。


そう言って褒めてやりたい気持ちだった。


あのスタイルを作りながら可哀相で仕方なかったけど、座敷童と言われる姿である事が美祈の避けたい事柄をうまく回避できる方法だったとマコが説明した。


「素の美祈を見たときびっくりしたでしょ」


「カメラのファインダーからこいつを見た時、綺麗な目をしてるなって思ったんだよ。マスクして表情は見えないんだけどな。そんでヅラまで全部取って姿が現れた時には泡くったよ」


ゲラゲラ笑う瑛太につられたように笑う3人。
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