怪しい羊と迷えるオオカミ'S【完】
毎朝、ゴキブリみたいにカサカサコソコソしている姿が可愛いと友人と話し、自分たちの間では座敷童の呪いと呼んでいるなんて話しには、部屋の中が大爆笑だ。
「こっちはね、もじゃもじゃパワーって呼んでる」
美祈の言葉にも部屋の中は大笑い。
いつのまにか 瑛太さん、美祈、マコ、コタと呼び合い
当然のように座敷童、もじゃもじゃって名前も飛び交いこの歳の差のある奇妙な集いは盛り上がった。
そして美祈に氷室さんと呼ばれるよりずっと近づいたようで瑛太は嬉しくも感じていた。
~♪ ~♪
着信を告げるのは瑛太のスマホ。
ポケットから取り出すと相手は柊哉。
「お前、どこ行っちゃってんの」
「おぅ。偶然知り合いにあってな」
「飯は」
「いらねぇ」
夫婦みたいって笑われて美祈に柊哉だって伝えたいと思ったけれど
やっぱり今じゃねぇよな。
俺はどっちも騙してんのか?ちょっと後ろめたい気分の瑛太だった。