ずっと隣にいたかった……。

華波side

理穂は変なことを言い出した……




あいつが私を大切に思ってる??



ありえない……



大切なら私を捨てたりなんてしない……






理「これを見て……」




写真……??



⁉︎




私……??




とあいつ……。






「なに……これ……」




理「これは華波さんと直哉の写真。
覚えてない??
私の家族行った別荘。」





知ってる……





だけど……あいつとだなんて行ってない






でも……この写真にのってるのは私。







私……忘れてる……






楽しかった記憶。







あいつと過ごした記憶を。









「ねぇ……理穂……



なんで……私は捨てられたの?」







理「捨ててないんだよ。

理穂は預けられたの。」





どういうこと……?





もし、預けたとしても一回も会いに来てくれなかったんだから捨てられたんじゃないの……?





「意味わかんないっ!!!!

もし、預けられただけならいつ迎えに来るのよっ!!!!

なんで会いに来ないのよっ!!!!」






理「華涙さんを守るためだよ。


直哉はずっと悩んでた……。
自分といれば狙われて殺される。
なら……安全な場所に連れて行けば……



でも……それはいいことなのかってずっと悩んでた。


直哉の仕事は殺し屋。
表向きは執事だけど殺し屋には変わらない。
だから、華波さんを巻き込みたくなかった。
華波さんまでちゃんと守れるか自身がなかったから……だから華波さんを預けたの。
今もね……多分悩んでる。
迎えに行こうか。
何年も会ってなかったのに今更父親面できないって。

優しいよね……私の父親よりよっぽどいいよ。
華波さん……直哉を恨まないで……」







なによそれ……







ずっと捨てられたと思ってた……





本当の父親は私が嫌いなんだって思った




なのに……なのに……






守るためだなんて……(涙)






ずるいよ……(涙)






私にもお父さんを守られせてよ…(涙)






ねぇ……お父さん。




今からやり直せるかな……?
















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