君だから恋に落ちた
「 ふっ。」
「 なんで、笑うの……??」
______こりゃ明日にでも別れてくれって言われるの、覚悟しねぇとっ。
あれ? そう言や、俺が振られるのってこれが初めてか。
最悪だなぁ、俺の方が先に振るから好きでもない女と付き合うっていうのに……
醍醐味がなくなってしまったではないか。
真剣な面持ちの女を前にして、俺は申し訳なさそうな雰囲気とは裏腹に
心の中では最低な発言をしていた。
「 どんな気持ちで付き合ったのか知らない
だけど守るぐらいしてよ。
嘘でも恋人なんでしょ?」
「 ……………… 」
聞き間違い、か?
こいつ今、嘘でも恋人だろって言った??
何で嘘ってバレて……。
女を前にして視線が泳ぐ
「 これが今の瑠璃。
私は別れろって言ったの。だけど瑠璃は別れないんだって 」
へぇ、それは意外だ。
写真を遠目に確認するが、よく見えない。