君だから恋に落ちた



「 ____こんな事言いたくないけど、瑠璃ならきっとあなたの探してる人になるはずよ

あなた達似てるしッ」



女は嫌そうな顔をして言う。


別れて欲しいが、友達の想いを尊重して無理やり別れさせまではしないか



女の手から奪い取った写真を見ると、そこには血だらけの唐沢がいた。


「 ……………… 」


想像してたよりもひどく、言葉を呑む。


歴代の俺の彼女で、ここまでされた奴はいなかったからだ。



「 ___ひどいっ。 誰だこんなことした奴は 」


しばらくしてから口元を手で覆い隠す演技をした。



「 思ってもないことを。」



……ていうか、俺とあいつが似てるってどういうことだ?


あいつもキャラを作ってるってことだろうか。



…………いや、まさかな。 そんな事あるわけねぇ



あの笑顔は、見た限り俺と同じで作り笑いをしてるようには見えなかった。




「 何言ってるんだッ。 本気で心配してる!

瑠璃は俺の彼女だぞっ!?」



眉を下げて失礼だとばかりに憤慨したが、女は俺の全てを見透かしてるかのように鼻で笑った。



「 それをやった奴は、俺が必ず見つけ出す 」




「 あーーそう。 

私は鼻から貴方に期待なんてしてないから、別にやる気がないのならそう言っても構わないのよ?」



いちいち腹立つ奴だな


女を冷めた目で見下ろしながら、ゆっくりと歩み寄る。



相手だけに聞こえるように本心を教えてやった。



「 俺の探してる相手に瑠璃はならない


__わざわざ教えてくれてありがとう」




続けてそう言って笑うと、大木と一緒にその場を去った。


< 14 / 27 >

この作品をシェア

pagetop