君だから恋に落ちた
瑠璃side





あの日、昼休み中に帰ってこなかった私を心配し、探しに来てくれた暁。


意識を失っていた私は、泣きじゃくった暁の声に目が覚めた。


驚いたことにあれほど血が出ていたっていうのに、足を五か所と右腕を⒊針、左腕にギブスをしただけで入院せずに済んだ。


入院なんてことになったら、大ごとになるところだった。



 ありがとうねっ


ベットで寝ている私を心配そうに見つめる暁に、そっと感謝した。


 
「 ねぇ、瑠璃  
  本当にここまでする必要あるの?」


まだ完全に完治しきってない擦り傷だらけの右腕の上に、

暁は険しい顔つきで手を置く



「 っッ、ある! 私に希望をくれた大好きな人なんだもん。
 

 その人が今、一人で苦しんでる。
今度は私が希望になる番 」



「__そのためには、これも必要なことなんだよ。」


微笑みながら暁の手を優しくどかせた。



 「 なんかそれとは関係してないように思うんだけど。」


 「 え?

へへ、勘違いだよ〜 」



「 ……とりあえずこれからは、誰彼構わず呼ばれたからって一人でどこかに行かないで。」
   

納得がいってない事は言わず、懸命に私が傷つかないように訴えてくる。



恐るべし、暁


たぶんだけど私の取った行動の真意を読めてるはずだ。



「 ......はーい。」
 

もうちょっとイジメを体験したかったなぁ


暁から視線を外し、天井をぼーっと見つめる




だけど、よく考えたら大切な蒼矢がこの姿を見てなんとも思わけないわけないか。


迷惑かけるだけかも。


迷惑はかけたくない。 これ以上、蒼矢にしんどい思いをさせたくない。




けどな………



「 でも心配してくれる蒼矢も見てみたーい。

なんて思ってないでしょうね?」


「 い、いいえっ!」



全くの間違いだけど、ここはあえて慌てたような否定の仕方をしておこう。



その方が潔く暴力まがいのいじめをすんなり受け入れたことを理解してくれるだろうから


____誰にもバレてはいけない


自分を傷つけたいなんて………



バシッ


「 痛った!」



傷があるせいで普段より痛む腕を押さえ、涙目になりながら暁を睨み見た。



「 何その目。

瑠璃がさっきから嘘ついてることぐらい分かってるから。」


やっぱり暁に嘘は通じてなかったか。



「 瑠璃の過去を知ってるから、もう何も言わないけど...」



「ごめん。」


そのまま何とも言えない空気になり、二人とも黙り込んでしまった。





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