君だから恋に落ちた
唐沢は邪魔になる
彼女ってのは、適度に俺のことを好きだとアピールする奴だけでいいんだ。
一緒に帰ったりするなんて、言語道断
なのに……
「 いいの!? やったぁ!!! 」
目の前で喜ぶ唐沢に、笑顔を向ける
最悪だっ。
なんで喜ぶ姿に嬉しいなんて思ってしまうんだ。
「 それより熱あるんだろ?
眠ってた方がいい 」
おデコに触れると、
血管でも切れてしまうんじゃないかと冷や冷やさせられるほど唐沢は顔を赤くして頷いた。
「 部活で忙しいし、あまり来れないかもしれないけど… 」
「 あ、大丈夫だよ!
会えないのは寂しいけど、無理して来て欲しくない 」
ちょっぴり悲しそうに微笑む唐沢の頭の上に手を置く
「 分かった、無理はしない。
だけどなるべく来れるようにするよ 」
安心できるように笑いかけると、唐沢は俺を見て満面の笑みで頷いた。
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そから怪我のせいで熱が出ている唐沢をベットに寝かし、
あの女が作ったと言う冷蔵庫にあったカレーを温めて用意すると
見送りを断って、一人でマンションを出た。
「 はぁ。 何してんだよっ 俺は…… 」
マンションから離れた所で足を止め、近くにあった電柱にもたれかかる
夏前の筋トレで、肩に筋肉がつきピチピチになってしまったカッターシャツ
そのせいで額を手で抑えようとしたが、上げにくく手を下に下ろした。
変わってる子の傍にいるから、俺まで変人になってしまったのか??
‘‘あなた達似てるから‘‘
「 ないない 」
あの女の言葉が頭の中でリピートされ、苦笑いしながら否定する
カバンを持ち直すと、深呼吸して歩き出した。
もう見舞いには行かない
それで2ヶ月経ってしまおうが関係ない。
いつも通り付き合って、2ヶ月で別れる
少しずつ唐沢に関わることで自分の中で何かが変わり始めていることに、
一抹の不安を覚えた_______