君だから恋に落ちた
ガラッ
「 失礼しま、っっ!? 」
奥に立っている人物を見つけ、とっさにその場に座って隠れた。
「 堅物なんですか。
瑠璃が自分で階段から落ちたと、本気でそう思います? 」
最悪だッ……
あの女が、担任に対して暴言を吐いていた。
幸いなことに向こうは俺に気づいていない
ここは一つ、バレないように先生の所まで移動してさっさと用事を済ませよう。
周りの担任が膝を折り曲げて奇妙な体制で歩く俺を見ては、驚く
「 そうは言っても、本人は足を滑らせて落ちたって… 」
「 な訳ないじゃないですか。 イジメられてたの知ってますよね?」
「 ははっ、そうやって君が嘘をつきに来るかもしれないって上級生に報告されたよ。
本当にその通りになったなぁ……」
「なッ 」
担任の発言に絶句する女
俺も上級生が唐沢の、あの怪我の原因に繋がっていたと知ってるので思わずその言葉に立ち止まってしまった。
「 向こうを信じるんですか 」
「 先輩方が心配してたぞー
変な誤解があって私達を陥れようと必死になってる。 単なる事故を、私たちがやったみたいに錯覚してしまってるかもしれない。
そのせいで勉強の妨げになってたら申し訳ない。ってな? 」
どんな心配だっ
だいたい担任のくせに上級生の言葉を信じるのかよ……
どちらが嘘をついてるのかなんて、ハッキリしている
上級生の方だ。
普通、 何もしてない上級生どもが陰であれこれ画策するか?
「 それともう1つ心配してたぞ。
お前の友達の唐沢が、嘘つきで騙されている
あまり傍にいると良くない、だと。」
「「 はぁ?」」
思わず漏れた声に、両手で口を塞ぎ息をひそめた。
「 ほら、ちょっと変わってるだろ。あいつ
無駄に明るいしな___あれは何かある 」
声が小さかったのか、そのまま話しは続いていった。