この恋は、風邪みたいなものでして。



エレベーターに乗り込むまで、もしかして追いかけて来たらどうしようかと不安でいっぱいだった。
けれど、乗りこむその瞬間まで扉の向こうから音がすることは無かった。



どうやって挨拶をしてどうやってレストランまで戻ってきたのかはっきり思い出せない。
ただふらふらと休憩室へ辿りついた私は、風邪を引いた心から一つ涙が零れ落ちた。




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