チョコレートプリンス*きみだけをずっと*
エピローグ



* * *


「本当に未桜が帰ってきてくれてよかったよ!!わたしたち本当に心配したんだから」



「心配かけてごめんなさい!そして忘れちゃってどこに行ってたかも言えなくてごめんなさい」



学校帰り、あたしたちはsourire de l'ange 【スリール ド ランジュ】に来た。



お店にはあの時と変わらず、翔斗の叔父さんが店長をしている。



「さすが峯岸だな。その顔じゃ本当に忘れてそう」



「もう未桜に守田は甘すぎー!」



実花はそう言うけど、すっごく探してくれて心配してくれたからこその言葉なんだって受け止める。



「じゃあさー、今度は俺からー!あのクリスマスケーキはどうなったの?



峯岸が取りに来たってここの店長が言ってたぞ。



俺が予想したとおりケーキ振り回したり、横にしたりしたんだろ?」



今度は川崎くんがあたしに聞いてくる。



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