Butterfly
(やだな・・・どうしよう)


一対一で、ホストの男性を紹介されてしまうなんて。

全く気が進まないけれど、断れるような状況でもない。


(咲良の友達なら・・・桜葉女子大の子なら、多分お金持ちだからって、きっと思ってるんだよね・・・)


残念ながら、私はそうではないけれど。


(なんか怖いな・・・)


高額な料金体系。疑似恋愛のような世界。

もしも私がお金持ちのお嬢様だったとしても・・・そもそもまだ学生なわけだし、はまったらきっと大変だ。


(咲良は、大丈夫なのかな)


先ほどの、高級時計のプレゼントだってそうだけど。

「彼に会ってほしい」と頼んできたとき、彼女はとても必死だった。

悠翔さんが、咲良にどんなふうに頼んだのか私にはわからないことだけど。

彼のためならなんでもしたいと咲良は思っているように感じるし、悠翔さんも、それをわかっていて頼んだ気がしてしまう。


(付き合って二週間って言っていたけど・・・もうずいぶんはまっているよね・・・)


「シン」が来るのを待つ間、私はそんな心配を頭の中でぐるぐると考えていた。

咲良は、私の存在をすっかり忘れているようで、悠翔さんにぽーっとしながら楽しそうに話をしている。


(・・・なんか見てられないな・・・。やっぱり、後で蒼佑さんに相談しよう)
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