Butterfly
(だからもう『この痣はとれることがないんだ』って、子どもながらに泣いて諦めたんだよね・・・)


自分でも、幼いときから気にしていたから、他の人に見られないようにとても気をつけていた。

小学校低学年までは、もし見られても「どうしたの?」「大丈夫?」なんて聞かれることが多かったけど。

高学年に入り、そこで初めて私の痣を知った一部の男子から、「気持ち悪い」って、言われるようになったんだ。


『アイツ、ビョーキだぞ』

『うつるぞ』

『近寄んな』

『気持ちわるい』


ひどい言葉をかけられたり、わざと避けられてしまったり。

思春期の私には、それはかなりつらい出来事で、毎日毎日家に帰れば部屋で泣いてばかりいた。


(あれは・・・本当につらかったな)


学校に行きたくなくて、不登校になりかけた。

けれど女の子たちがかばってくれて、なんとか通うことができた。


(だから女の子は好きなんだけど・・・。あれから男の子が怖くて・・・男の人が苦手になってしまったんだ)


幸い、男子も一部に留まって、1、2カ月で自然に終息したけれど。

多感な時期に言われたひどい言葉の数々と、避けられるような冷たい態度は、私にとってとてもつらいものだった。
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