Butterfly
「それからは?全然会ってなかったの?」

「うん・・・全然。バイトが同じだったんだけど、やっぱりちょっと気まずくて・・・。バイトもそのままやめちゃったし、連絡先も変えたから」

「そう・・・」

それから、可月さんの交友関係など、いくつかの質問をされた。

私は過去の記憶をたどりながら、覚えている範囲で、聞かれたことを彼に話した。

「・・・わかった。それからは、ずっと会ってなかったんだね」

「うん」

「じゃあ、可月のことは一旦おいておこうかな」

ふう、と小さく息を吐き、蒼佑さんは姿勢をピンと整えた。

「そもそもだけど。今日、あそこにいたのはなんで?」

「・・・」

咲良のことを、話に出していいのだろうか。

私が話すことで咲良に迷惑をかけないものかと、しばらく思い悩んでいると。

「大丈夫だよ。咲良ちゃんのこと気にしてるなら。一緒に来てたのはわかってることだし・・・。

他にも聞いてる情報はある。いろいろ・・・ある程度のことをわかった上で、今、千穂ちゃんにも聞いてるんだ。

それにオレは咲良ちゃんも・・・巻き込まれてっていうか、事情があるって思ってる」

「うん・・・」

「だから話して。とにかくオレは・・・千穂ちゃんのことを信じたいし守りたいんだ」
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