Butterfly
「じゃあ早速だけど。確認させてもらうから、ワンピース脱いで下着だけになってくれる?」

事務的な口調。

津島さんは、当然きっちりとしたスーツを着用したままだ。


(同性とはいえ・・・)


無機質な取調室。

服を脱いで下着姿になる行為は、痣の存在とは関係なく、とても恥ずかしいことだと思った。

ふう、と大きく深呼吸。

心を決めて服を脱ごうとした瞬間、私はふと、願いのような想いがよぎった。

「・・・あの」

ダメかもしれない。

だけど、できることなら聞いてほしい。

そんな想いを込めて、勇気を出して声を発した。

「なに?」 

「もしできれば・・・蒼佑さんには言わないでいてほしいんです」

「岡本くんに?なにを?」

「・・・これ、です・・・」

怪訝そうに見つめる津島さんの前で、ワンピースをするりと脱いだ。

そして、ぴったりとしたボディラインのコットンキャミソールも脱いで見せると、津島さんは「あっ」と小さく声を上げ、驚いたような顔をした。

「・・・病気ではないので、うつったりはしないです」
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