Butterfly
下着姿になって第一声、この言葉はなんだろう、と、自分で自分が嫌になる。 

けれど今まで経験した反応上、どうしてもそう言いたくなるのだ。

「どうしたの?それ・・・まさか、可月に何かされた傷、とか・・・?」
 
頑なに隠していたからだろう、津島さんは窺うように私に尋ねた。

「いえ・・・生まれつきのものです。悪いものではないんですけど」

「・・・岡本くんは知らないの?」

「はい・・・」

「そうなんだ」と無表情で呟くと、津島さんは「ちょっとごめんね」と言ってさっと下着の中の確認をした。

「・・・うん、わかった。なにもないわね」
 
確認を終え、背中を向けた津島さんは、「着ていいわよ」と私に着衣を促した。


(・・・・・・終わった・・・)


恥ずかしくてたまらなかった。

けれどこれで、求められたことを終えたこと、容疑が晴れたであろうことに、私は少しほっとした。

「それを見られたくなくて、ずっと見せるの嫌がってたの?」

服を着た私に、津島さんが問いかける。

その口調は抑揚がなく、無表情で、彼女の気持ちがわからなかった。
 
 
(・・・やっぱり、『それぐらいで』って、言われちゃったりするのかな)


そんな反応を覚悟しながら、私は「はい」と頷いた。
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