ただそばにいて欲しいだけ
「で、次会うのは年末?また実家帰るの?」

「うん、明日のお昼ぐらいのバスで帰るの。ホントは長橋君
の方が自分の車でこっち来たいって言ってたんだけどスタッ
ドレスないしね。」

「で、その時返事するの?」

「って言われたけど・・・う〜ん、どうしよう?」

「もう付き合っちゃいなよ!もう顔が好きって言ってるよ」

「でもさ、付き合うにしてもさ、最初から遠距離なんだよ。
私離れてて会えないなんて耐えられない・・・・。
それでなくても年上の大人な男性に甘えたいのに。」

「そっか、遠距離か?本社に戻ったとしても遠距離か?」

「そ!そ〜うなの!もうそんなの耐えられない
せっかく、正社員で中途で入った会社なのに辞めたくないし
・・・それに私もう東京戻りたくないし・・・もうずっとここ
に住みたいと思い始めてたんだ、実は・・・。」

「彼の実家は神奈川だっけ?」

「うん、海老名市。でも私が今の会社辞めて長橋君の実家の
近くに住むなんて考えられないし・・・

工場に長橋君が来るのもあり得ないし、工場には営業いない
からね。

は〜っ・・・・もうすぐにでも結婚したいぐらいなのに・・・。

気軽な気持ちで付き合って、別れた時30歳過ぎてるなんて悲し
すぎるでしょ?」

「う〜ん、難しいね。」

「でしょ!?・・・・残念ながら長橋君とは無理だと思う。
すごい気が合って一緒にいて楽しいのは事実だけど・・・

いろいろ問題がありすぎだと思う。
だから明日は、付き合うのは無理って言おうと思って。

歳のことは・・・今はそんなに気にならなくなったんだけどね
実は。」

「そうだよ、年上の奧さんなんていっぱいいるでしょ?」

「うん、前に会社で夫婦で勤めてる人いるって言ったじゃない?
旦那さんの方が8つか9つ下らしい。」

「それに比べれば3歳下なんて全然平気じゃん。せっかくいい人
なのに歳で決めちゃうのは相手に悪いよね?」

「うん、今は歳のことよりも遠距離の方が・・・無理かな?
と思って・・・。」

「じゃ、好きなのは認めたわけね?」

「う〜ん・・・そこも分からない。・・・・かな?」






< 81 / 129 >

この作品をシェア

pagetop