ただそばにいて欲しいだけ
その日の朝、長橋君は約束の15分前には来てくれた

今日は一段と冷え込みが厳しい



「ごめん、待った?」

「ううん、私も今出てきたとこ。」

「じゃ、行こうか?」

「うん」




と・・・・いつもと変わらない長橋君


朝早いから都内の道は空いてる

思ったより早く峠道に着いた



車を止めて見晴らし台に上る

周りには誰もいない



二人並んで町を見下ろす


「寒い。」

「うん、さすがにこの時期は寒いね」




なんか・・・・珍しく、長橋君もずっと景色を見ていてそれ以上
は話さない


長橋君の横顔を見るけど・・・・こちらを向いてもくれない


何も言わないで険しい顔をしてる長橋君を見てなんか心配になる


長橋君は何を思っているんだろう???



「車さ、どうしよう?いつ売ろうかな?ま、もう大した金額には
ならないと思うんだけどさ。」


・・・・・あ、車のことか、真剣に考えてたのは・・・。
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