悪魔野郎と天使くん
にしても瞬くん…ほんとにほんとに天使だ…。
かっこよすぎだよー…。
女の子が好きになっちゃう理由が分かるよ。
トイレを出ようとした時、
「あなた速水くんとどう言う関係なの?」
「え?」
知らない女の子三人があたしを囲む。
「さっきそこで歩いてたじゃん」
あ…あれはただトイレについてきてもらっただけで…
あの、それだけの関係ですが…
「あたしは別に…」
関係とかありません、って言おうと思ったのに
「緑ちゃんに何か用?」
って、顔を出してきた瞬くん。
「は、速水くん…」
「緑ちゃんに変な事しないでね」
そう言って瞬くんはあたしの手を取ってトイレを出た。