悪魔野郎と天使くん


「ここ…」


あたしが案内されたお部屋はかなり散らかっているお部屋だった。


「今からお前に片付けしてもらう」


「はっ!!む、無茶言わないでよ!」


「無理なもんか。さっさやれ。これは俺の命令だ」


「だ、だけどあたし…」


「断るならただじゃおかねぇ。終わるまで帰さねーぞ」


「なんであたしが…悪魔緑め…」


「だーかーらー」


「ひっ、」


「緑だから」


「それは知ってますとも」


「緑って呼べ」


「なんかあたしが自分の名前言ってるみたいで嫌なんですけど…」


「あ!?」


「なんでもないでーす」


こんなときに瞬くんがいたらなぁ…。


優しく力になってくれるんだろうな…。

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