悪魔野郎と天使くん


しかもこの悪魔め。


自由人かよ。


人が掃除してる時に椅子に座って脚組んで偉そうに携帯しやがって。


ぶー!!


コイツは悪魔野郎だー!!!!!


掃除する事十分後。


あ、あれ?


この写真の人…。


「おい」


「…」


「勝手に見んな」


そう言ってあたしの手元から奪う悪魔。


見るなと言われても机の上にあったものだから…。


さっきの写真…半田先生だよね?


左には悪魔で真ん中には半田先生、右には瞬くん。


いつのなんだろう。


と言うか、そんなに身近な人なんだ。


まっ、あたしには関係ない関係ない!


掃除再開しますか。


「なっ、」


こ、これは…


「勝手に触んな!」


悪魔の下着…。


うわぁー


「見んな」


「はいはーい」


「ったく騒がしいヤツ」


今のは聞かなかったことにしてやろうか。


どうせ口出ししたらまた何か言われるに違いないからね、鬼め。


「なんだよ。なんか文句あんのか」


「別に?」


「ならさっさしろ」


そう言って悪魔は部屋から出て行った。

< 23 / 86 >

この作品をシェア

pagetop